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ダルビッシュ 成績 メジャー 8勝目 11奪三振!アストロズ戦を振り返る【ダルビッシュ 13登板目】 [ダルビッシュ 成績 6月 2012]


ダルビッシュが6月16日(日本時間)、ヒューストン・アストロズとの初対戦で先発登板し、
圧巻の11奪三振で、5月28日ブルージェイズ戦に勝って以来の8勝目を上げた。
これで通算8勝4敗となるが、ホーム(レンジャーズ・ボールパーク)では負け無しの6連勝だ。

【ダルビッシュの成績 メジャー】アストロズ戦(6月16日:ダルビッシュ 公式戦 13試合目の成績:8勝目)
◆S=ストライク数/率 ◆BB/K率=K(三振)÷BB(与四死球) 4.0以上でエース級、1.5以下が危険レベル
投球回数:8回 対戦数:31 投球数(S):110(76/69%) 被安打:7 BB/K率:5.50
奪三振:11 与四球:2 与死球:0 失点:2 自責点:2 被本塁打:1 防御率:3.57

この日のダルビッシュは、直球、変化球とも切れていた。
11奪三振は、5月7日のインディアンス戦に並ぶ、メジャーで自身最多タイの好投。

テキサス・レンジャーズは、3回に先制1点を許すも、5回に一挙5点を奪って逆転。
その後7回にダルビッシュはソロホームランを浴びるも、後続を三振でシャットアウト。
9回、ジョー・ネーサンへのリレーで、6対2で勝利。

ダルビッシュは、6月8日のアスレチックス戦から初めての中7日で休養をしっかりとった。
前回は自身でピッチングフォームに問題があることを明かしたが、この日は与四球たったの2。
全体に制球力が抜群で、失投といえば7回マクスウェルに投じた高めのカーブのみ。

初回、2死からジェド・ローリー遊撃手に四球を与えたが、
続く指名打者のJ.D.マルチネスを追い込んだあと、キャッチャーの要求通り
外角低めのスライダーで三振を取り、安定した立ち上がり。

2回は、2死から連打されるも、ジェーソン・カストロ捕手をセンターフライに打ち取ってチェンジ。
3回、先頭打者に四球を許し盗塁とタイムリーで1点を失うが、併殺でピンチを切り抜けた。
4回、先頭打者にヒットを打たれたが、併殺で凌いでからダルビッシュのピッチングに勢いがのる。

5回表を三者凡退で完全にリズムをつかむとその5回裏、レンジャーズ打線が爆発。
指名打者マイケル・ヤングの同点タイムリーなどで、一挙5点を上げダルビッシュを援護した。
6回、ダルビッシュは先頭打者にバントヒットを許したものの、
続く3番から5番のクリーンアップを3者連続三振に抑えるダルビッシュらしい圧巻の投球を見せた。

HOU-01_3.jpg
※アストロズ戦の8回、
 3者連続の三振を奪いガッツポーズするレンジャーズのダルビッシュ
 レンジャーズ・ボールパークにて(Photo by 共同)

7回、それまで低めに決まっていたカーブが高めに浮いた球を
ジャスティン・マクスウェル外野手に本塁打され、その後2死二塁の場面で
ホセ・アルチューブ二塁手に対し、カウント1ボール2ストライクから
この日最高のツーシームを外角低めに決め、見逃しの三振に仕留めた。

8回はシェーファー(空振り)、ローリー(見逃し)と2者連続三振後、
最後はマルティネスから外角低めのストレートで見逃し三振を奪い、
7回の最終打者アルチューブ(見逃し)から数え、
4連続三振を奪う圧巻のピッチングで、スタジアムの満員の観衆を沸かせた。

結局8回終了とともにでマウンドを降り完投こそ逃したが、
この日のダルビッシュが、エースとしての役割を完璧に果たしたポイントを上げてみる。

ポイント1:6回表
5回裏に味方が5点を取った返しの6回表、
最初の打者のバントヒットを許すも後続のクリーンナップを3者連続三振で切って取った。
通常大量得点後、最初の打者にヒットを許すとそのままずるずる崩れるケースがある。
しかしダルビッシュは集中力を切らさずチームのリズムを守り、勢いを加速させた。

ポイント2:7回表
この日唯一の失投、高めのカーブをホームランされ2死二塁のピンチでも
最終打者に対し、この日最高のストレートで見逃し三振を奪い、
投球数を100球以内とし、8回まで続投できる締め方をした。

ポイント3:8回表
7回最終打者から4連続三振を奪う内容で、責任回数以上を投げきり中継ぎ投手たちを休ませた。

久々にダルビッシュらしい圧巻のピッチングが見られた試合だった。
試合後ダルビッシュは
「三振はたまたま取れただけ~トレアルバを信頼して彼の言う通りに投げた」と言っていたが、
三振奪取した場面場面で、トレアルバのリードに何度も首を振ったのは
ダルビッシュが明らかに絶対に点をとらせない三振を狙った気迫のピッチングをしていたのは確かだ。

ワシントン監督にもらった中7日の休養にしっかりと応え、仲間の打線を信じ我慢の投球で
レンジャーズ打線の猛打を呼び込み、8回までを投げ切ったダルビッシュ。

「家族のように迎えて頂いた」と入団時に語ったダルビッシュのこの日のアストロズ戦は、
監督、チームメート、レンジャーズファンたちの大きな期待に、責任あるピッチングで大きく応え、
さらに大きく信頼を築いた大切な1戦となった。

大きな期待は大きなプレッシャーとなるが、ダルビッシュは明らかにそれをパワーに変えている。
この進化し続ける孤高の投手、ダルビッシュの今後のピッチングがますます楽しみになってくる。

HOU-01_1.jpg
※アストロズ戦で8回を2失点と好投し、
 8勝目を挙げたレンジャーズのダルビッシュ
 レンジャーズ・ボールパークにて(Photo by 共同)

◆ダルビッシュの声

「全体的にストライクが多く取れた。
 最初は慎重に投げていたが最後の方は思い切って投げていけた。
 この後もこういう投球ができればいい。
 点を取るまでしっかり我慢しておこうと投げていた。
 ダブルプレーを一番欲しいところで取れたので気分良くいけた」


◆ブレット・ウォーレス一塁手(ヒューストン・アストロズ)

 この日、ダルビッシュから2安打と気を吐いたウォーレスは
「ダルビッシュは本当にすごかった。いい才能を持っているし、自信に満ち溢れていた。
 どんなカウントからでも多彩な球種を使ってタイミングを狂わせてきた」
 と脱帽のコメント。

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【ダルビッシュの成績 メジャー】6月16日現在
試合数:13  防御率:3.57  8勝4敗  投球回数:80 ⅔回
被安打:72  奪三振:88  四死球:47


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